東京の名瀑 払沢の滝
島嶼部を除くと東京で唯一の村である檜原村。人口約2200人の自然豊かなこの村の東側にある滝が、「日本の滝百選」にも選ばれている名瀑「払沢の滝」だ。
村を流れる一級河川「北秋川」の支流である「セト沢」にかかる4段の滝で、落差は合わせて60メートル。落差こそ称名滝や那智の滝、華厳の滝などには及ばないが、鬱蒼と茂る緑の中、水音を立てて流れ落ちる滝は迫力満点だ。
地元住民が飲料水としても利用しているこの滝の滝壺にはその昔「大蛇」が棲んでいたと伝えられており、その伝承もまんざら非現実とも思えないほどに、あたりには神秘的な空気が漂っている。
滝までは駐車場から徒歩で15分ほど。周辺には、食事のとれるお店もいくつかあるので、のんびりとしたい方にもおすすめだ。例年8月中旬には「滝祭り」が行われ、滝のライトアップも行われる。
アクセス:武蔵五日市駅から西東京バスで「払沢の滝入口」下車。(乗車時間約25分、バス停から徒歩約15分)/ 圏央道あきるのICから車で約30分。