日本の祭り東京都の情報東京都の祭り・イベント東京都の観光情報・観光スポット東京都の記事

「東京高円寺阿波おどり」 2023年8月26~27日開催 高円寺の阿波踊りの風景

高円寺阿波おどり高円寺阿波おどり

東京・高円寺の夏の風物詩「高円寺阿波おどり」

 
2023年8月26日、27日の両日、東京都杉並区の高円寺で4年ぶりに阿波踊りが本格開催されました。本場、徳島で行われる阿波踊りを除くと最大規模の阿波踊りがこの東京・高円寺の阿波踊り。

東京の人口のことを考えると当然なのかもしれませんが、観覧者もとても多く、エントランスとなるJR中央線の高円寺駅のプラットホーム上から既に通行規制が敷かれているなど、ものすごい人でごった返していて、通りも自由に歩くことはできず、都内の花火大会同様そのあまりの混雑ぶりに驚きを感じる部分もありつつも、裏を返せばそれだけのエネルギーが充満しているということでもあり、会場となる通りを中心に地域全体が夏の暑さを吹き飛ばすような「勢い」に満ちていました。

次から次へと繰り広げられる、各「連」が見せる(魅せる)渾身の演舞に演奏。三味線や笛の美しい音が一帯に鳴り響き、大太鼓の迫力ある音がずしんと腹に響きます。さらに鉦の音色が気分を盛り上げていくのです。時におとなしく、時に滑稽で、時に品があり、時に激しい所作の連なり。「ヤットサー! ア、ヤットヤット!」の威勢の良い声。子供から大人まで幅広い年代の男女が混じる「連」の人々の着ている浴衣や半天・法被の美しさ、身に着けている小物の美しさも目を引きます。観客からは手拍子が巻き起こり、掛け声がかかります。

まさに「踊る阿呆にみる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」の言葉通り、見ているだけで身体が動きだしそうな、一緒に踊りたくなるような気持ちの盛り上がり。その高揚感たるや。

どこまでも楽し気な鳴り物。「連」の人々のにこやかな顔。つられて観客も思わず知らず笑顔になっていたりするのです。それはとても幸せな光景です。

というわけで、四国・徳島で生まれ、東京でもその美しさと力強さ、気品と粋と雅を放つ、阿波踊りの美しい光景、高円寺の夏の風物詩「東京高円寺阿波おどり」の夕方から夜にかけての素敵な風景をお届けしましょう。

高円寺阿波おどりの風景

地元および全国、さらには海外からも含め156団体、約1万人の踊り手らが参加した2023年の高円寺阿波おどり。17時を過ぎても30度を超える蒸し暑さの中、100万人を超える人出で賑わいました。

DJポリスも大活躍。凛々しくも穏やかに声がけをしていました。

高円寺阿波おどり アクセス

「高円寺阿波おどり」は「中央演舞場」「ひがし演舞場」「純情演舞場」「パル演舞場」「桃園演舞場」「みなみ演舞場」「ルック第1演舞場」「ルック第2演舞場」の8か所の会場で行われます。場所によっては多少歩きますが、いずれもJR高円寺駅、または丸ノ内線の新高円寺駅から徒歩でアクセス可能です。ただ、JR高円寺駅は、中央線の快速(オレンジ色の電車)が土日は通過してしまうので、各駅停車(中央・総武緩行線)に乗車するようにお気を付けください。都心の交通機関に慣れていない方は「黄色の各駅停車に乗車する」と覚えておくと安心です。(地下鉄東西線直通列車も停車します。)

また、JR高円寺駅は利用者が多く、駅構内もごった返すので待ち合わせなどは事前に別の駅でするほうが安心。もしくは駅の外の確実な場所で待ち合わせをするのが良いでしょう。おすすめは氷川神社の前。JR高円寺駅から徒歩で3分ほどで着きますし、それほど迷うこともなくたどり着けると思います。そのほか、JR高円寺駅ではなく、丸ノ内線を利用できる方は新高円寺駅のほうが比較的すいているので、そちらの利用もおすすめです。健脚の方は、散歩がてら隣駅から歩いてもいいかもしれません。(例えば「阿佐ヶ谷駅」や「中野駅」から「高円寺駅」まで徒歩で20分前後、地下鉄の東高円寺駅から新高円寺駅まで徒歩で約10分、東高円寺駅から高円寺駅まで徒歩で18分くらいです。)

いずれにしても現地に向かう際や観覧場所にアクセスする際、そして観覧中は水分補給を十分にして熱中症に気を付けてくださいね。お手洗いの問題も確かにありますが、それで水分を我慢して熱中症で倒れて搬送されてしまったら元も子もありません。仮設のお手洗いも用意されているので、事前に現在地とお手洗いの場所をチェックしておくと安心です。お店によっては赤ちゃんのおむつ替えや幼児のトイレに協力してくれる親切な店もあります。(そうした店では、お店の壁などに張り紙等がしてあります。)

高円寺阿波おどり 観覧場所

「高円寺阿波おどり」の開催当日は、周辺道路や駅のプラットホームなど各所で交通規制が敷かれ、一方通行となったり、人でごった返して自由に行き来ができない場所も数多くあります。早めに会場について、場所を確保するのが良いですが大回りなども覚悟して歩きながら良い場所を探すのも方法です。また、演舞場に面しているお店によっては、二階にある店舗など飲食をしながらゆったり観覧できる場所もありますのでチェックしてみてください。「食事をしながら座って涼しい空間で快適に見ることができる」「トレイの心配もない」など、利点も多いのでおすすめの観覧場所・観覧方法の一つです。

高円寺阿波おどりの会場のうち、中央演舞場、桃園演舞場、みなみ演舞場が集まる「高南通り」は、道幅も広いですが人気の観覧場所であり、例年とても混雑します。遅い時間に行くとほぼ沿道で座って観覧はできない状況でしょう。早めに行っても、路面にビニールシート等をはってのスペース確保、場所取りなどはできないのでご注意ください。JR高円寺駅寄りの中央演舞場よりは、駅から離れた(新高円寺駅寄りの)みなみ演舞場のほうが比較的ゆったりと観覧できます。

穴場としては商店街のほうで演舞が行われる「パル演舞場」「ルック第1演舞場」「ルック第2演舞場」など、道幅が狭く間近で見ることができるので、迫力ある光景を目にすることができます。ただ混雑時には道幅が狭い分多少圧迫感もありますので苦手な方はお気を付けください。

事前の申し込みおよび協賛金が必要となりますが、「高円寺阿波おどり」では特別観覧席も用意されています。

もう一つ、知る人ぞ知る穴場、本番程混雑しない状況で高円寺阿波おどりを楽しむことができる方法、それが「ふれ踊り(高円寺阿波踊りふれ踊り)」と呼ばれる前夜祭です。2023年は8月25日の金曜日にパル商店街、ルック商店街、純情商店街で開催されました。土日に仕事や用事があって行かれない、というような方にもおすすめです。

高円寺阿波おどり 駐車場

「高円寺阿波おどり」の開催日はもちろん前日くらいから周辺の駐車場は満車状態の場所が多くなります。通常よりも圧倒的に多くの人が、それも各地から集まるので当然といえば当然かもしれません。また、開催当日は交通規制も敷かれ、「すぐそばまで車でアクセスする」ということも難しくなるので「高円寺阿波おどり」へは公共交通機関でいくのがおすすめですが、様々な事情で車で行きたいという方は、少し離れた場所で駐車場を確保することになります。

シンプルな方法としては、隣の駅周辺で駐車し、そこから高円寺まで電車で移動する、という方法。JR高円寺駅の隣駅である中野駅や阿佐ヶ谷駅、さらにその先の荻窪駅あたりまで足を延ばすと、高円寺阿波おどり当日でもだいぶ駐車場に止めやすくなる印象です。そこから電車で高円寺に移動する、というのがスマートで良いかもしれません。(場合によっては駐車料金も高円寺駅周辺より安くなります。)

また、会場まで少し歩くことになりますが、高円寺から少し離れた場所(なおかつなるべく近い場所)をアプリやサイトなどを利用し、リアルタイムで空き情報を確認して駐車場を探すというのも方法です。例えばタイムズであれば「タイムズ駐車場検索 iPhone/Android 無料アプリ」や「タイムズ駐車場検索」を利用すると空き情報がリアルタイムで検索できます。

高円寺阿波おどり 詳細データ

Japan Web Magazine 編集部

日本のおいしい食べ物、素敵な場所、いいモノ、いいコトなどをご紹介します。

    Japan Web Magazine 編集部 has 1783 posts and counting. See all posts by Japan Web Magazine 編集部

    アバター画像