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フンベの滝

フンベの滝

岩肌から滲みだす滝

北海道釧路市から襟裳岬のあるえりも町を経て浦河町までを結ぶ総延長約244 kmの国道336号線には通称「黄金道路」と呼ばれている箇所がある。えりも町庶野~広尾町音調津間の33.5kmの間だ。この黄金道路、元々の名前は日勝海岸道路といい、建設されたのは今から80年ほど前の1934年。海のすぐそばまで迫る崖を切り開く難工事で、トンネルや覆道も多く建設する必要があり、工事に莫大な費用がかかったため、まるで道路に黄金を敷き詰めているようだとしてこの名がついたという。

その黄金道路の、広尾町の市街地から4キロほどえりも方面に走った場所にある滝が「フンベの滝」だ。それほど大きな滝ではないのだが、道路のすぐ脇にある崖の岩の隙間から滲み出すように流れる水が飛沫となって、降り注いでいる様が実に清らかで美しい。特に海の方向から日が当たっている時間帯など、艶やかに塗れた岩肌と、鮮やかな緑、そし日の光を浴びてきらきらと輝く水しぶきが作り出す風景は、しばし時間を忘れて眺めていたくなるような清涼感に満ちた光景なのだ。

フンベの滝

フンベの滝は、川の水が段差で落ちて出来る滝ではなく、崖の砂礫層(小石と砂の層)から滲み出た水が集まって出来た滝(潜流瀑(せんりゅうばく))。近寄ると大小さまざま、そこかしこから水が滲みだしているのがわかる。時間と角度によっては、虹が見えることも。

フンベの滝へのアクセス

フンベの滝へは、国道336号線の広尾橋から車で5分ほど。新千歳空港から車で約3時間半。とかち帯広空港からなら車で約90分。国道336号線沿いにあるので迷うことはないが、うっかりすると通り過ぎてしまうので、注意。駐車場は海側にあるので、国道を渡る際は車に十分気をつけて。

Memo

フンベ(フンペ・hunpe)とはアイヌ語で鯨のことで、昔このあたりで鯨が獲れたことから、「鯨の獲れる浜」という意味でフンベの滝と呼ばれるようになったという。

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フンベの滝

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Japan Web Magazine 編集部

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