三溪園
神奈川県横浜市にある三溪園は、実業家で茶人でもあった原三溪によって作られた日本庭園で、四季折々の日本庭園の美しさを楽しむことができる場所。庭園のみならず、17.5haという広大な敷地の園内に点在する、日本の各地から移築された様々な建物の「日本建築」の美しさを一度に堪能できるのも魅力だ。
三溪園には、京都、鎌倉、和歌山、岐阜などから移築された17棟の建物があるが、中でも一際印象的なのが、現存する合掌造では最大級といわれる旧矢箆原家住宅。
旧矢箆原家住宅は、江戸時代後期に建てられた白川郷の合掌造りの民家で、1960年に三溪園に移築されてきたものだ。三溪園の正門から左手の方へ進んでいくと、生い茂る木々の合間に、堂々たる合掌造りの建物が目に入る。
外側だけではなく、内部も立派で、玄関や書院造の座敷など、「飛騨の三長者」とも呼ばれた裕福な豪農の生活を、往時の雰囲気もそのまま今に伝えている。
今の季節は、天候と時間帯が良ければ、写真のような美しい光景に巡り合うこともできる。
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