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京都国立博物館  平成知新館オープン記念展

京都国立博物館  平成知新館オープン記念展「京(みやこ)へのいざない」

京都府京都市東山区にある京都国立博物館では、平成知新館のオープンを記念して京都国立博物館収蔵の名品が一堂に会する展覧会「京(みやこ)へのいざない」を開催中。

平安遷都以降、文化の中心地であった京都では、天皇や公家による雅な王朝文化、北山・東山文化に代表される力強くも幽玄な武家文化、天下人・豊臣秀吉の強烈な個性を反映した華麗な桃山文化などが花開いた。この展覧会では、それぞれの時代を彩るに相応しい作品を選りすぐり、各展示室ごとにテーマをもうけ、かつてない規模で展示する。

特別展示室初めての展示では、京都国立博物館が京都および近隣の古社寺から預かっている貴重な肖像画のうち、選りすぐりの大幅の肖像画を中心に、室町時代の将軍像もあわせて展示(特別展示室 第1期「肖像画」(9月13日~10月13日))。いずれも国宝もしくは重要文化財に指定されているものばかりだ。中でも我が国肖像画の最高傑作の一つとされる伝源頼朝像、対をなす伝平重盛像、さらには鳥羽天皇像、花園法皇像、後宇多天皇像、聖一国師像と中国の高僧像に至るまで、鎌倉時代から室町時代にかけての肖像画の傑作が一堂に会する。歴史上の偉大な人々に会えるこの絶好の機会、お見逃しなく。

国宝 伝源頼朝像 神護寺蔵  写真提供:京都国立博物館国宝 伝源頼朝像 神護寺蔵  写真提供:京都国立博物館

また、特別展示室 第2期「桃山 秀吉とその周辺」(10月15日~11月16日)では、京都国立博物館が、かつて、天下人・豊臣秀吉(1537~98)が巨大な大仏を安置するために建立した方広寺の一部であった等、秀吉と深い縁があることに鑑み、秀吉の肖像画や自筆の手紙、所用の衣服等、秀吉にゆかりの品々を公開する。これらの品々を合わせ見ることにより、壮大な理想を描いた秀吉の天下人としての面はもちろん、子煩悩で家庭的な面といった意外な秀吉の姿を発見できるにちがいない。いまなお息づく歴史と、美術のコラボレーションをお楽しみあれ。

重要文化財 鳥獣文様陣羽織 豊臣秀吉所用 高台寺蔵  写真提供:京都国立博物館重要文化財 鳥獣文様陣羽織 豊臣秀吉所用 高台寺蔵  写真提供:京都国立博物館

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