近江神宮と桜
公開日: 2015年4月14日 | 最終更新日 2023年2月20日
大化の改新を行った天智天皇を主祭神として祀る近江神宮は、天智天皇が営んだ近江宮跡に鎮座する神社。創建は意外にも1940年(昭和15年)と新しいのだが、木々に囲まれた境内には凛とした空気が流れ、遥か昔よりすべてがそこに存在していたかのような気配さえ漂う。神社には、瑠璃玉や硬玉丸玉、金銅背鉄鏡などの国宝のほか、重要文化財、および国の登録有形文化財に指定された建築や図画、焼き物なども数多く存在し、初詣や例大祭、花見の季節や紅葉の時期など、近隣はもとより遠方からも多くの参拝客が訪れる。
今日の一枚はそんな近江神宮で出会った光景。
朱塗りの楼門と綺麗に掃き清められた境内。満開の桜の向こうで、緋色の袴をはいた巫女さんが何かを待ってじっと立っている。晴天の昼時だというのに、ほかに人もなく、まるで時が止まってしまったかのように静かで美しい風景。
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