美山鍾乳洞
公開日: 2009年8月19日 | 最終更新日 2017年4月3日
立体迷路型鍾乳洞
郡上市内から車で20分ほど、峠をひとつ越えた美山地区にある美山鍾乳洞は、世界でも珍しい「立体迷路型鍾乳洞」と呼ばれる鍾乳洞で、国内でも最大級の大きさを誇る縦穴式の鍾乳洞だ。地下水が上から下へゆっくりと浸透することにより石灰質の層を融解、気の遠くなるような長い時間をかけて出来上がったもので、幾重にも層をなした洞窟が形成されている。
一帯は石灰岩層からなるカルスト地形で、洞窟の数はあわせて100を超えるとも。美山鍾乳洞のほか、高さ30メートルで地底の滝としては日本一の高さを誇る滝があり総延長2kmに及ぶ東海地区最大級の石灰洞窟「大滝鍾乳洞」や、縄文時代の古代住居の跡が洞内で発見された「縄文洞」などが一般公開されている。
これらの洞穴からは、かつて日本にも住んでいたオオツノシカやナウマンゾウなどの氷河期を代表する動物や、ヘラジカ、ヒョウなど、異なる時代、地域に生息していた様々な動物の化石が同じエリアで発見されており、現在とは気候の違う数十万年前~数万年前の生態系の一端を窺い知ることができるのだ。
Memo
美山鍾乳洞の深さは約80m、東西160m、南北130mの範囲に上下4段のホールがトンネルでつながっている。
内部は1年を通して15℃~16℃なので、夏は涼しく、冬は暖か。滑りやすい箇所や階段があるので、足元は、ヒールの高い靴などは極力さけ、スニーカーなどの歩きやすいものがおすすめだ。
一般公開されている観光鍾乳洞のほか、照明の無い未開洞での洞窟探検(ケイビング)も出来る(要予約)。専用のヘルメット、スーツ、長靴を装用し、ヘッドライトの明かりだけを頼りに進んでいくその先に広がるのは、荒々しくも美しい洞窟。観光用に整備されていないので、狭い横穴をカニ歩きで進んだり、はいつくばって進んだりと、本格的な探検気分が味わえる。詳細は、トリッパーまで。
一人旅はもちろん、家族連れでもゆっくり楽しめる美山鍾乳洞。2014年8月には「プローポーズにふさわしいロマンチックなスポット」として「恋人の聖地サテライト」に選定され、恋人たちも多く訪れる場所になっている。詳しくは→恋人の聖地 美山鍾乳洞
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美山鍾乳洞(みやましょうにゅうどう) DATA
- 場所: 岐阜県郡上市八幡町美山421
- 交通(公共交通機関で): 長良川鉄道郡上八幡駅からタクシーで30分。
- 交通(車で): 東海北陸自動車道 郡上八幡I.Cより約25分。
- 駐車場: あり
- 期間: 通年
- 時間: 9:00~17:00(最終入場16:30) ※11月、12月 9:00~16:00(最終入場15:30)
- 休み: 木曜定休(祭日の場合は営業) 夏期無休 / 1・2月冬季休業
- 料金: 大人(中学生以上):900円 小人(3才以上):500円
- 問い合わせ: TEL:0575-68-2321・FAX:0575-68-2324
- HP: 美山鍾乳洞
美山鍾乳洞
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