山梨の郷土料理 山梨の食べ物
公開日: 2010年5月14日 | 最終更新日 2022年10月18日
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甲斐の国の郷土料理
山梨の郷土料理 / 山梨のグルメ
吉田のうどん(富士吉田うどん)
しっかりとしたコシのある太めの麺が特徴の吉田うどんは、富士山の麓の町、富士吉田で昔から食べられてきたうどん。富士吉田市内におよそ60軒の店がある。煮干や椎茸などで取った出汁を醤油や味噌などで味付けした出汁にキャベツや油揚げ、馬肉などが入る。薬味として使われる、赤唐辛子をベースにゴマや山椒を加え油で炒めた「すりだね」も特徴。この「すりだね」を入れる量によって各自、それぞれ好みの味を作り出すこともできる。「吉田のうどん」として地元民は勿論のこと、広く県内外のうどん好きの人々に愛されているうどんだ。
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ほうとう
ほうとうは小麦粉で作った幅広の太麺(すいとん風な形状の地域もある)を、かぼちゃや人参、芋、ネギ、キノコ、豚肉、鳥肉などが入った味噌味の出汁で煮込んだ料理。山梨の代表的な郷土料理だ。どっしりとした大鍋で煮込まれ、具材の旨みが染み出した出汁と、旨みが染み込んだ麺がもたらす満足感。特に、寒い季節には身体が芯までポカポカと温まる。
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おざら
ほうとうにおけるザルうどんのような存在が、このおざら(おだら)だ。ほうとうよりも細めの麺を、濃い目の温かい醤油味のツユにつけて食べる。暑い夏の山梨でも食べやすくて食の進む一品。秋から冬にかけては、「ゆもり」スタイルもある。
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甲府鳥もつ煮
鳥もつ煮は、それまで捨てられていた鳥のモツを食材としてどうにか利用できないかと考えた甲府市内のソバ屋の主人によって、1950年頃に生み出されたといわれている料理。次第に評判となり、市内のソバ屋を中心に居酒屋等の飲食店に広がっていった。今やほうとうなどと並ぶ甲州名物として、地域に根付き、地元の人々や訪れた観光客に愛されている。2010年(平成22年)9月に開催された「第5回B-1グランプリin厚木」では、初出場ながら優勝し、日本中のB級グルメ好きの注目を浴びた。
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馬刺し
山梨は、熊本や長野、青森、福島などと並ぶ馬肉消費地域。上質な馬肉を刺身にし、おろしショウガやおろしニンニクと一緒に醤油をつけて食べる。
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桜肉(馬肉)の煮込み
アワビの煮貝
海のない山梨県。今でこそ、新鮮な魚介類も容易に手に入るが、かつては隣国・駿河(静岡)で取れた貝類などを醤油漬けや塩漬けにして遠路はるばる馬や船で運んでいた。ある時、駿河湾で取れたアワビを醤油で煮しめ、それを運んだところ、馬の背に乗せられて長時間揺られたためか、馬の体温の為か、味がアワビの身にしっかりと染み込み、いい具合に熟成されてとても美味なるものになっていたという。以来、「煮貝」は甲州の名物となったのだ。
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煮卵
富士吉田の隠れた名物がこの煮卵。一見、普通のよくある煮卵だからといって、あなどってはいけない。あっさりめの味付けながらも、旨み深い味が卵によくしみて、二個三個と続けて食べたくなる美味しさなのだ。富士吉田周辺では、30年ほど前からこの煮卵が売られているという。一日平均600~1000個を販売する主要製造メーカーの一つ「小林鶏卵」では、創業以来、煮汁を継ぎ足しで使っているとか。それこそが一朝一夕には出ない奥深い味の秘密だ。
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くろ玉
信玄餅
甲州のお土産といえばこれ、という人も多い甲州銘菓「桔梗信玄餅」。山梨県や静岡県で、お盆の時期にきな粉、黒蜜とともに供えられ、食べられていた「安倍川餅(あべかわもち)」をヒントに、サイズを現代風に小さくまとめ、お盆だけでなく一年中食べられるものにしたのが、この「桔梗信玄餅」だ。
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ソフト紅梅
ソフト紅梅は、昔ながらの紅梅焼きを、ミルクや大豆配合のマーガリンを加えてソフトに焼き上げたお菓子。甘さ抑え目で素朴な美味しさの定番おやつ。
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