榛名湖　秋の榛名湖でこの世のものとは思えない程に美しく幻想的な風景に出会った

公開日: 2010年10月10日 | 最終更新日 2022年11月14日

秋の榛名湖

湖面から立ち上る朝霧が、少しずつ大気中に充満していく。

全ての音は消え、全ての動きは止まる。美しさの絶頂で、世界が呼吸を止めてしまったら、それはきっとこんな風景だろう。

煌めきのただ中で、カリテスが眠りを忘れたら、それはきっとこんな光景になるに違いない。

榛名湖の魅力をフルスクリーンで見る

草津温泉と並ぶ群馬の名湯として知られる伊香保温泉から車で30分ほど、標高1084メートルの山の中に榛名湖はある。春には桜やツツジ、夏にはユウスゲ（キスゲ）、秋には紅葉が美しく、冬は結氷してワカサギ釣りが楽しめる、四季折々の様々な魅力を持った湖だ。

その榛名湖は、周囲を山に囲まれているために風が抜けにくく、また海抜が高く一日の気温差も大きいため、霧が発生しやすい湖として知られている。特に湿気があって昼夜の温度差のある春先や秋の早朝には、空間を埋め尽くすような霧が発生するのだ。

榛名富士（標高1390.3m）

榛名湖は、上毛三山の一つ「榛名山」が噴火した際に火口に水が溜まって出来たカルデラ湖。面積は約1.2平方キロメートル、周囲5kmほど。

一般的に「榛名富士」として知られる湖正面に見える山も、カルデラ内に新たに形成された小規模な火山「中央火口丘」と呼ばれるものだ。湖にはワカサギが多く生息し、このワカサギを意味する春の肴（春菜）から「榛名」という名が付いたとも、周辺の野原に榛(ハンノキ）が多く茂っていたことから、榛原（はりのはら）」と呼ばれていたものが転じて「榛名」になったともいわれている。

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