数学の額「算額」を東大寺に奉納 2015年1月23日(金)「算額文化を広める日」に東大寺で奉納式
公開日: 2015年1月10日 | 最終更新日 2022年10月17日
東大寺算額イメージ(問題1)
公益財団法人日本数学検定協会は、2015年1月23日(金)に数学の額「算額」を、華厳宗大本山「東大寺」(奈良県奈良市)に奉納する。
「算額」とは、江戸時代の日本で、数学者や一般庶民の数学愛好家たちが、問題が解けたことを神仏に感謝し、額や絵馬に数学の問題や解法を記して、神社や仏閣に奉納したもの。
この試みは、同協会の理念でもある「算数・数学への興味喚起」を広く人々に促すための活動の一環として、算額という先人たちが残した「数学の学びの文化」を現代に復興し、日本の数学文化推進の礎にしたいという想いから企画立案されたものだ。また同企画は「算数・数学に興味をもってもらう機会の増進」「算数・数学を通じた人々の交流の活性化」などを目的としている。
今回奉納される算額(たて68cm×よこ56cm 2体、たて68cm×よこ118cm 1体。いずれも杉材)は、寺院ならではの問題を2問作成し制作。具体的には東大寺の大仏様に関する問題で、2015年1月23日(金)に執り行う奉納式で一般に初めて公開される。なお、同協会は、毎年1月23日を「算額文化を広める日」と定め、継続的に問題を発表していく予定だ。(特設サイトを2015年1月23日(金)に公開予定。)
【奉納式概要】
名称 :東大寺 算額奉納式
主催 :公益財団法人日本数学検定協会
協力 :華厳宗大本山 東大寺
算額制作:株式会社アストラカン、天法株式会社
開催日 :2015年1月23日(金) 9:30~10:30
開催場所:華厳宗大本山 東大寺 大仏殿 金堂(奈良県奈良市雑司町406-1)
【プログラム】
9:30~10:00 奉納式
・盧舎那仏(大仏)礼拝
・挨拶(公益財団法人日本数学検定協会理事長:清水 静海)
・算額奉納についての概要説明
・算額披露(奉納)
・挨拶(華厳宗大本山 東大寺関係者)
・写真撮影
10:00~10:30 質疑応答受付
※プログラム内容は当日変更される場合あり。
【実用数学技能検定について】
「実用数学技能検定」(後援:文部科学省)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測る検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システム。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼ぶ。第1回を実施した1992年には5,500人だった受検者数は、2006年以降は年間30万人を超え、実用数学技能検定を実施する学校や教育機関も15,000団体を超えた。以来、累計受検者数は400万人を突破しており、いまや数学・算数に関する検定のスタンダードとして進学・就職に必須の検定となっている。日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、インドネシアなどでも実施され(過去5年間で延べ20,000人以上)、海外でも高い評価を得ている。
名 称 : 公益財団法人 日本数学検定協会
所在地 : 〒110-0005 東京都台東区上野5-1-1 文昌堂ビル6階
理事長 : 清水 静海(帝京大学教育学部初等教育学科長・教授)
会長 : 甘利 俊一(理化学研究所脳科学総合研究センター 特別顧問、東京大学名誉教授)
設立 : 1999年7月15日
URL : http://www.su-gaku.net/