鮭を干す風景 新潟県村上市
公開日: 2015年4月26日 | 最終更新日 2022年11月9日
平安時代にすでに、市内を流れる三面川で捕れた鮭が京都に献上されていたといわれる「鮭の町」新潟県村上市。鮭の一人当たりの消費量は日本一、こよなく鮭を愛する村上の人々は、頭から尻尾の先まで余すことなく鮭を利用する。塩引鮭、焼漬、味噌漬け、鮭の飯寿司、酒びたしなど、その調理法は100を超えるともいわれるから驚きだ。
そんな村上の町中で、4月のある寒い日に出会った風景。軒先にぶら下がっているのは勿論鮭だ。鮭をさばいて内臓を取り、風にさらして乾かしている。村上では、初冬から春にかけて、こんな光景を町のそこかしこで見ることができるのだ。
「ああ、もしも、自分がネコだったらわき目も振らず駆け寄ってしまうに違いない。」と思われた鮭好き(酒好き)なあなた。同感です。
村上の町を歩いていると、思わず知らず、そんな不埒(?)なことを考えてしまうのです。
焼いたら美味しいだろうなぁ。お酒がすすむなぁ。いやいや、ご飯もいいなぁ。
ご飯を一口食べてから、鮭を口に運ぼうか。いやいや、やはり鮭を一口食べて味わってから、おもむろにご飯かなぁ。ああ、村上に生まれたかったなぁ。いっそ、村上に住みたいなぁ・・・。
そんな事をぼんやり考えて、くれぐれも電信柱にぶつからないようにご注意を。(標識にぶつかった筆者より。)
関連ページ:村上の鮭文化