カレッタ汐留から見る築地市場
東京・汐留に建つ電通本社ビルの地下2階から地上3階までと46・47階はレストラン・ショッピングゾーン「カレッタ汐留」と呼ばれるエリア。46・47階には無料の展望スペースがあり、浜離宮や、勝どき、月島方面を眺めることができる。中でも興味深いのが築地市場。世界最大規模を誇り、国内のみならず今や海外からもたくさんの観光客が訪れる「東京の台所」の全体像を見ることができるのだ。
弧を描く独特の形をした屋根が幾重にも連なり、その内側に青い屋根が数棟並ぶ。あの屋根の下で、一体どれだけの「美味しいものたち」が行きかっているのだろう、と想像しただけで、お腹が「ぐぅ」と鳴ってしまう。
江戸時代から続いた日本橋魚河岸をはじめとする市場が関東大震災で壊滅状態に陥り、水運、陸運に恵まれていた築地の旧外国人居留地の海軍省所有地に臨時で「東京市設魚市場」が開設されたのが、築地市場の始まり。そんな歴史あるこの市場も、100周年を待たずして、2016年(平成28年)11月上旬、豊洲に移転が決まっており、移転後は築地市場は解体される予定。この「美味がぎゅっとつまった風景」を楽しめるのもあと少しだ。
カレッタ汐留の展望スペースの開放時間は10時から23時まで。