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「花鳥画展」 室町・桃山・江戸 中国宮廷画壇の名品 京都 相国寺承天閣美術館

kacho

国宝5点、重要文化財143点を含む多くの優れた文化財を収蔵する京都の相国寺承天閣美術館では、ただいま中国明時代の宮廷画壇の極彩色の花鳥画、日本室町時代の水墨花鳥画、また江戸時代の狩野派や土佐派の花鳥画などの名品を集めた「花鳥画展」を開催中。

「花鳥画」とは、主に「花」と「鳥」を主題に描かれる東洋画の一つで、中国では宋時代から盛んになった絵画。梅や桜をはじめとした四季折々の木々や草花、森、林、野原等の自然の中の風景や、人の手によって作られた庭園の様相。スズメやつばめ、ウグイス、雲雀などの小鳥や水鳥から、タカや鷲等の猛禽類。ハチやトンボやチョウなどの昆虫、水生生物、犬や猫、うさぎ、小動物など、様々なものが主題に選ばれ、西洋絵画とは大きく趣を異にする筆遣いと構図で描かれている。

日本には、鎌倉末期から室町時代に伝わったといわれ、禅寺で水墨花鳥画が多く描かれ、安土桃山時代になると色鮮やかに彩色された屏風絵も数多く描かれるようになった。日本の四季の美しさが、無駄のない筆遣いで表現された「花鳥画」は国内のみならず、世界的にも評価が高い。

普段、なかなか目にすることができない名品が数多く揃った展覧会。この機会にぜひ足を運んでみてはいかだろう。開催期間は2015年3月22日(日)まで。一般800円、大学生と65歳以上の方は600円。詳しいお問い合わせは、相国寺承天閣美術館075-241-0423、またはホームページへ。

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