日本の国技「相撲」についてどれくらい知っていますか?
公開日: 2019年6月13日 | 最終更新日 2024年2月11日
土俵入り?
幕内取り組み開始前に行われる横綱土俵入り。よく知られるように、両腕を左右に広げ、前方をじっと見つめて攻めの姿勢をとる「不知火」型と、右腕を伸ばし左腕を胸につけ、それぞれ攻めと守りを表す姿勢をとる「雲龍」型の二つの型があります。その名は、伝説的な力士、10代横綱・雲龍久吉と11代横綱・不知火光右衛門に由来しています。
ちゃんこ鍋とは?
ちゃんこ鍋
おなじみ「ちゃんこ鍋」。テレビや雑誌の特集でもよく見かける、力士が食べる美味しそうな鍋ですが、本来的には鍋に限らず、力士の食事そのものを「ちゃんこ」と呼びます。
この「ちゃんこ」という言葉、「部屋の親方と弟子達が上下関係無く同じ場所で一緒に食事をする」という行為をあらわす言葉で、それがいつしか食事そのものをさす言葉となったようです。
では、なぜ「ちゃんこ」が一般的に鍋ものをさすようになったかというと、大量の食事が手早く用意できて、栄養のバランスもよく、しかも消化もよい食事と言うことで、必然的に鍋ものになることが多かったためで、それがいつしか庶民にも広がり、「ちゃんこ」=「ちゃんこ鍋」ということになったようです。
「ちゃんこ鍋」は、各部屋ごとに伝統の味付け、特色があり、水炊き風、寄せ鍋風、等色々なスタイルがあり、味付けも醤油、味噌、ミックスなど実に様々。
また季節によって使う具材も変わってきますが、基本的に、栄養があり、消化がよくて美味しくて幾らでも食べられる、というのがちゃんこの身上で、大きな身体を支えるのに十分な滋養が採れる様に、様々な工夫がされています。
実際に、日々相撲部屋で食されるちゃんこは、寄せ鍋というより、むしろメインの具材が決まった「~鍋」とでも呼べるようなものが多いそうで、後援会等から差し入れられる肉や魚をメインに、毎日色々なバリエーションで「鍋」を作ることで飽きずに、美味しく頂ける、それが「実戦ちゃんこ鍋」。
あの立派な体躯を維持しながら、日々厳しい稽古をし、場所が始まれば15日間連日戦い抜かなくてはならない力士達の元気の源、それが「ちゃんこ」なのです。