玉城城跡
別名アマツヅ城とも呼ばれる玉城城跡は、南城市の海岸にほど近い場所にある。築城年は不明。沖縄を創った神「アマミキヨ」が築いたともいわれる伝説の城で、城壁などは、石の積み方などから12世紀から13世紀頃のものと推測されている。「城」であると共に、宗教的な聖地としての性格が強い場所ともされており、王朝時代は、国王が五穀豊穣を祈願していた場所であったという。現在も「東御廻り(アガリウマーイ)」の巡礼地として、県内各地から参拝者が訪れる。
標高約180メートルの丘陵地に築かれており、二の郭跡、三の郭跡の石垣は戦後に米軍が建築用材として持ち出したため、ほとんど残っていないが、主郭跡の城壁、石敷などが遺構として残っている。国の史跡。
自然石をくりぬいて造られたという主郭の城門。あがるい(東北東)方向を向いており、ニライカナイ(遥か東の海の彼方、海の底、地の底にあるとされる異界・理想郷)に通じるとされ、夏至の日になると、城門から太陽の光が差し込み、城内の御嶽を照らし出す。
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玉城城跡(たまぐすくぐすくあと・たまぐすくじょうあと) DATA
- 場所: 沖縄県南城市玉城字玉城
- 交通(公共交通機関で): 垣花バス停から徒歩で約30分。
- 交通(車で): 沖縄自動車道南風原南ICから車で約40分。
- 駐車場: あり
- 期間: 通年
- 時間: 見学自由
- 休み: 見学自由
- 料金: 見学自由
- 問い合わせ: 098-946-8817
- HP: 沖縄観光コンベンションビューロー