7月初旬の吾妻小富士
福島県と山形県の県境に沿って横たわる吾妻連峰の一角にそびえる「摺鉢山」は、標高1707メートルの山。名前の通り、摺鉢状をした成層火山で、その見た目から「吾妻小富士」と呼ばれ親しまれている。
標高1600メートルの浄土平まで磐梯吾妻スカイラインが通っているので山頂へのアクセスも容易。車を降りて10分で火口の縁まで行くことができ、荒々しくも大迫力のパノラマを楽しむことができる。直径400メートルほどの火口はぐるりと一周する(お鉢めぐり)こともでき、車を降りて一時間もあれば、行って帰ってこられる手軽さだ。
写真は火口への散策路の途中の風景。朝から空を覆っていた雲が割れ、青空が顔を出す。ごつごつとした山肌がさっと明るくなり、世界は光に包まれた。