宇都宮餃子祭り2014レポート
公開日: 2014年9月29日 | 最終更新日 2022年10月17日
神奈川県・横浜の人気観光地「赤レンガ倉庫」のイベントスペースで9月27日・28日の両日行われた「宇都宮餃子祭り」(下野新聞社主催。県・宇都宮市・宇都宮餃子会・神奈川新聞社・後援)。日本一の餃子の町として知られる宇都宮の餃子店が11店舗参加するという、餃子好きにはたまらないイベントに潜入してきました。
初日にはなんと約3万人の人出でにぎわったという「宇都宮餃子祭り」。取材陣が足を運んだのは二日目の午後。抜けるような青空の下、会場は超満員です。
今回のイベントは、今年1月に発表された総務省家計調査で、宇都宮市が1世帯(2人以上)当たりのギョーザの年間購入額で、3年ぶりに日本一の座に返り咲いたことを記念して開かれたもの。栃木県外で開催するのは初めてとのことです。その為なのか、さすがは中華街のある横浜の「浜っこ」はやはり餃子が大好きな為なのかはさだかではありませんが、赤レンガ倉庫の前の広いスペースが沢山の人で埋まっています。会場の入り口から向かって左側に各餃子店のブースがあるのですが、それぞれ数十人単位で人が待っている状態。行列の最後尾の所に立っている看板には30分待ち、40分待ち、と書いてあります。
餃子を食べるのに30分待ち!!確かに宇都宮の人気店は常に行列ができてますし、多くの人が集まるイベントなら当然と言えば当然なのですが、正直、少々あなどっていました。会場に着く前は、「焼き上がりのタイミングで待たされる可能性もあるけど、少しくらい並べばすぐにありつけるかな」なんて思っていました。反省・・・。
そんなわけで待ちました。ええ、待ちましたとも。お天気は最高にいいものの、真夏のように灼熱の熱さではないのが救いです。
と、その前にまずはチケット購入です。「宇都宮餃子祭り」はチケット制になっており、200円×5枚つづりのチケットを先に購入し、そのチケットで、各店舗200円(チケット1枚)で3個の餃子が食べられるというシステムです。チケットを手に入れたら後は思い思いに食べたい店のブースの前にできている行列の最後尾に並ぶ、というわけです。
パンフレットを見ると、どれもこれも美味しそうな各店の餃子。今回の「宇都宮餃子祭り IN YOKOHAMA」に出店しているのは「青源」「味一番」「宇都宮餃子館」「餃子会館」「幸楽」「さつき」「松本楼」「めんめん」「龍門」「マルシンフーズ」、そして「宇都宮みんみん」の11店。えいや、っと決めたのはマルシンフーズさん。今回、唯一の水餃子で参戦したお店です。ブースの前にできている行列はやはり、30分待ち。餃子を手ににこにこ顔で席に向かうお客さんを横目に、のんびりと待つことにします。
赤レンガのすぐ向こうにはまるでマンションのような巨大な客船が停泊しているのが見えます。赤レンガ倉庫の周りには散歩を楽しむ人、デート中のカップル、買い物袋を下げた人、芝生で休む家族連れ、様々な人がいます。光と風がとともいい感じです。
予想以上に混雑していたので、思わず最初に「横浜赤レンガビール」を購入。喉を潤します。薫り高くて美味しい。
さて、並んでいる間に、皆さんに栃木のゆるキャラをご紹介しましょう。
まずは、「とちまるくん」。栃木県庁前のトチノキ生まれの「ちょっとやんちゃな頑張り屋さん」。得意技は瞬間移動。体重はかんぴょう2個分。夢は栃木県の「元気」と「ニコニコ」で全国のお友だちを笑顔にすること、だそう。なんと、専用のとちまるくんのホームページもあるそうです。興味のある方は覗いてみてくださいね。
続いては「ミヤリー」ちゃん。宇都宮市の「市の花」であるサツキの冠をかぶった妖精をモチーフにして、宇都宮の「ミヤ」と妖精フェアリーから名付けられたそうです。その時々で衣装を変えるお洒落さん。この日はりぼんをつけて登場。
「とちまるくん」も「ミヤリー」ちゃんも大人気。子供たちや女性たちに囲まれ、大撮影大会が行われていました。
美味しそうな焼き餃子がそばを通り過ぎていきます・・・。「ぐぅ(お腹の音)」
そうこうしている間に少しずつ、前に進んでいきます。列に並んでから25分ほどでしょうか。思ったよりも早めに順番が回ってきました。器に盛られたつやつやの水餃子。スープにはワカメも入っています。
すぐそばのブースで生を購入。餃子には欠かせません。電車で来てよかった!
考えてみれば、日の光の下で餃子を食べるなんてありそうでなかなかないシチュエーション。箸で一個持ち上げると、日光を浴びて餃子が白く美しく輝きます。食べる前からもっちり感が伝わってくる・・・。たまらずかみしめるとじゅわーと溢れ出す肉汁。そして野菜の旨味と甘み、スープの香りと塩味が鼻を抜けていきます。美味しい!30分でも待ったかいがあったというもの。太陽の下で健康的に餃子をつまむ、中々どうして、いいものです。餃子をつまんで、ビールを飲んで、日光を浴びながら、海からの爽やかな風に吹かれる。これ以上、何を望むことがあるでしょうか。もう、最高です!「餃子ラブ」です。「ビバ!餃子!ビバ!ビール!ビバ!宇都宮!」
気が付けば餃子もビールもあっという間になくなってしまいました。ご馳走様でした。
会場から見える「大さん橋」に停泊していた豪華客船「セレブリティ・ミレニアム」。2000年建造、全長294.00m、旅客定員2,034名の大型客船。
追記:
「宇都宮餃子祭りin YOKOHAMA」は終了しましたが、「宇都宮の餃子を一度に色々食べ比べてみたい!」という方に朗報です。
来たる11月1日と翌2日に宇都宮で「宇都宮餃子祭り2014」が開催されます。会場は宇都宮城址公園。時間は、10:00~16:00(雨天決行)。昨年は過去最高の29店舗が出店、今年も有名老舗店、行列人気店が多数出店準備中とのこと。値段も、全店1皿(3個)100円で提供と太っ腹。
餃子好きの方も、まだ餃子に開眼してない方も、この機会にぜひ宇都宮餃子の魅力を体験してみてはいかがですか?