にし茶屋街
公開日: 2008年6月12日 | 最終更新日 2022年10月30日
茶屋街ならではの品の良さと色気が入り混じったような独特の風情。情緒ある町並みが今も残る「にし茶屋街」は、かつて加賀藩の藩士らも通ったという茶屋街。1820年(文政3年)、加賀藩12代藩主・前田斉広の公許により、「ひがし茶屋街」と時期を同じくして誕生した。今も通りには料亭や置屋などが軒を連ね、細し格子や木の板壁など、趣のある建物が並んでおり、往時の雰囲気を味わうことができる。
西茶屋資料館
にし茶屋街の一角にかつて存在した「吉米楼(よしよねろう)」跡地に、当時の造りを再現して建てられた建物を利用した金沢市立の歴史博物館、資料館。オープンは、1996年4月。
石川県出身で、デビュー作「地上-地に潜むもの(1部)」が50万部のベストセラーとなった大正時代の作家島田清次郎が、幼少時母親とにし茶屋街で過ごしており、「吉米楼」は小説の中にも登場する。2階建ての日本家屋で、1階には島田清次郎ゆかりの資料が、2階には金屏風、漆塗りの装飾品、三味線、扇子など、貴重な品などが展示されている。また、観光ボランティアガイド「まいどさん」が常駐しており、周辺散策の案内もしてくれる。
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西茶屋資料館 DATA
- 場所: 石川県金沢市野町2-25-18
- 駐車場: なし。周辺のコインパーキング利用
- 期間: 通年
- 時間: 9:30~17:00(12月1日〜3月15日) 9:00~17:00(3月16日〜11月30日)
- 休み: 年中無休
- 料金: 無料
- 問い合わせ: 076-247-8110
Memo
にし茶屋街を訪れる際、特におすすめな時間帯は夕方から夜にかけて。灯りはじめた明かりが格子から漏れ出る中、三味線の音が聞こえてきたりと、ことさら情緒あふれる空間となる。タイミングが良ければ、美しく装った芸妓さんとすれ違うこともできるかも。
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「主計町茶屋街」「ひがし茶屋街」と共に金沢三大茶屋街の一つに数えられる。
にし茶屋街(にしちゃやがい) DATA
- 場所: 石川県金沢市野町2丁目
- 交通(公共交通機関で): JR金沢駅から北陸鉄道バス広小路方面行きで10分、広小路下車、徒歩3分。
- 交通(車で): 北陸自動車道金沢西ICから車で20分。
- 駐車場: あり
- 期間: 通年
- 時間: 見学自由
- 休み: 見学自由
- 料金: 見学自由
- 問い合わせ: 076-220-2194
- HP: にし茶屋街