東海道 吉原宿
公開日: 2014年11月8日 | 最終更新日 2024年4月21日
現在の静岡県富士市吉原に位置する「吉原宿」は、かつて東海道五十三次の14番目の宿場であった場所です。元々の「吉原宿」は、現在のJR吉原駅付近にあったのですが、1639年(寛永16年)に発生した津波により甚大な被害を受け、内陸部(現・富士市依田原付近)に移転、1680年(延宝8年)8月に起きた津波により再度被害を受け、さらに内陸部である現在の吉原本町に移ったという経緯があります。
宿場町として、吉原には人足100人、伝馬100頭の常備が課せられたといいますが、二度の移転により町はそれほど裕福ではなかったため、近隣の村々の助けに依存していました。とはいえ「吉原宿」の中心(現・吉原商店街付近)には、本陣2、脇本陣3、旅籠が60軒あったといいます。
現在は、往時の雰囲気を今に伝える建物はほとんど残っていないものの、「吉原本宿 鯛屋旅館」をはじめとする数軒の建物に江戸の面影が残っているほか、商店街のそこかしこに、どこか懐かしくなるような昭和の香りが漂っています。
幕末・明治の侠客で広沢虎造の浪曲でも有名な清水次郎長や、高橋泥舟の義弟であり高橋泥舟、勝海舟とともに「幕末の三舟」と称された江戸無血開城の立役者・山岡鉄舟の常宿であったという創業330年を超える宿「鯛屋旅館」。現在はビジネス旅館、手打ちそば、うどん店として営業しています。
吉原 Memo いかりや長介 ゆかりの地
吉原商店街の一角には、青春時代の15年間を富士市で過ごしたいかりや長介にちなんで名づけられた「長さん小路」があります。
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吉原宿(よしわらしゅく、よしわらじゅく) DATA
- 場所: 静岡県富士市吉原
- 交通(公共交通機関で): 岳南電車「吉原本町駅」より徒歩3分
- 交通(車で): 富士IC より車で約15分。
- 駐車場: コインパーキングあり
- 問い合わせ: 0545-51-8233