一瞥するとチョコチップのようにも見えるそれは、一粒つまんで口の中に入れると確かに納豆である。正確に言うと、納豆の記憶を後ろ頭の左隅に少しだけ残した塩辛いこげ茶色の粒。味噌になりたかった納豆といった風情。これが実にあとを引く。一粒口に入れたが最期やめられない。そして酒がすすむ。痛風まっしぐらである。でも美味い。やめられない。とまらない。こうして酒飲みの夜は更けてゆく。時折ほのかな山椒の香りが鼻の奥に抜けてゆくのを感じながら。
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