Look beyond the cliche, reach for the real Japan

雲取山

日本の山

JR青梅線川井駅を出発して、3日目、東京都と埼玉県の県境を歩き続けてようやくたどり着いた雲取山は膝まで潜るほどの雪に覆われていた。

毎度といえば毎度の事だが、新宿から直線距離にしてたった70キロほど西に来ただけでこれほどまでに風景が変わってしまうものかと驚く。ここが新宿と同じ東京なのか。周囲には山小屋以外人工物が殆どない。まさに溢れんばかりの自然だ。

豊かな自然は裏を返せば厳しさの証でもある。一歩足を踏み外せばただではすまない。命を落とす事もあるだろう。しかし、それと同時に、コンクリートと鉄の塊に囲まれている空間からは思いもつかない安らぎと開放感がここにはあるのだ。