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宮之浦岳

1500メートル以上の山が連なり「洋上のアルプス」とも呼ばれる屋久島の最高峰「宮之浦岳」は標高1936メートル。九州の最高峰でもある。屋久島自体は亜熱帯に属するのだが、標高が上がるに従い気候帯が変わり、亜寒帯に生える高山植物なども見られるようになる。山腹には花崗岩の奇岩が多く見られ、これが宮之浦岳の景観を独特のものにしている。特に頂上付近の巨石はその大きさと光景の不思議さで圧倒される。名前の由来にもなったという麓の集落「宮之浦集落」の人々の山岳信仰の対象となったのも頷ける気がする独特の雰囲気に包まれているのだ。淀川口から登ると途中に現れる「花之江河」「小花之江河」の景観も印象的。登山道のあちらこちらで屋久シカに遭遇する。