Look beyond the cliche, reach for the real Japan
名は体を表すと言うが、真冬の晴天時の雪の積もったこの山塊はまさに竜を想起させられる。天翔ける竜が暫し稜線に横たわってでもいるかのように、妖しくも美しい迫力でもってそこにある。
前日に膝上まで降り積もった新雪をラッセルしながら、雲取山の頂上から歩き続けて2時間ほど、突然この美しき竜の姿態が目に飛び込んできたなら、その鋭利な刃物のような美にしばし足が止まるのも無理からぬ話。飛竜権現が祀られていることからその名がついたのだということを頭のどこかで理解していても、その姿を眼前にして、思わずそこに竜の姿を見出さずにはいられない。
飛竜山は埼玉県と山梨県の県境にある標高2077メートルの山。周辺には三条の湯があり、疲れた登山客の身体を癒す。
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