石垣島に行ったら、何はともあれこれ! 絶品!石垣牛握り

石垣牛握り

周囲を海に囲まれている沖縄県は、実は、全国で最も魚介類の消費量が少ない都道府県ということをご存じだろうか。2014年度の調査では青森県の一人あたりの年間魚介類消費量が約60キログラムに対し、沖縄県では約20キログラムとなっている。

沖縄の魚はカラフルで、見るにはよくても食べるにはよくないと誤解している人もいて、消費量もだから少ないのだろうと思われるかもしれないが、実際には美味しい魚介・海鮮料理も多いのは、何度か沖縄に足を運んだことがある方ならご存知だろう。沖縄の魚介類の消費量が他県に比べて多くないのは、沖縄の食文化によるところが大きいのだ。

琉球王国時代には、中国や東南アジアの国々との交易が盛んだった沖縄では、それらの国々から入ってきた文化の影響を色濃く受けており、食べ物・料理に関しても例外ではない。中でも豚肉料理は沖縄の食文化には欠かせないもので、琉球料理は「豚に始まり、豚に終わる」、「沖縄では豚は爪と鳴き声以外全部食べる」といわれるほど、重要なもの。豚の内臓、耳(ミミガー)、足、頭(チラガー)、血液まで、余すところなく利用する。そのほか、昆布・海藻、豆腐・麩、鰹節、様々な野菜、ヤギ、米、小麦粉、すば(そば)、そしてもちろん魚介類、などなど。これらの具材を炒めたり、煮たり、焼いたり、揚げたりして作られる沖縄料理は、和の料理と中華や東南アジアの料理、さらに戦後に入ってきたアメリカの食文化が入り混じり、多彩で魅力的な食の世界を造りだしているのだ。

ところで、同じ沖縄といえども、沖縄本島から400キロメートル離れている石垣島の食文化は、沖縄本島の料理・食文化と比べると似ているものの、違いも少なくない。東京から大阪までの距離に匹敵する400キロメートルという距離を考えれば違いがあるのも当然かもしれないが、沖縄本島の食文化が、味の濃い鹿児島料理や、アメリカ料理の影響を色濃く受けているのに対し、石垣島をはじめとする八重山諸島の伝統料理は、比較的薄味で和食に近い料理が多いともいわれる。現在では、ガイドブックなどでも石垣島の料理も一緒くたに「沖縄料理」として括られることが多く、沖縄本島でも石垣島でも、特に観光客の多いお店では色々まじりあった沖縄料理が提供されるのでその違いに気が付きにくいが、例えば「すば」を食べ比べてみるとその違いがわかって面白いかもしれない。

そんな石垣島で、2000年7月に開かれた沖縄サミット以降、特に人気となっているのが石垣牛だ。メインデイッシュで使用された石垣牛はサミット参加各国首脳らに絶賛されて話題となり、その人気はうなぎのぼり。ハワイとほぼ同じ緯度に位置する石垣島の豊かな自然の中で飼育された石垣牛は、バランスのとれた上質な肉質が特徴で、ステーキや焼き肉などで頂くと最高に美味なのだが、それに負けず劣らず美味なのが、石垣牛の握りだ。脂臭さのない肉が舌の上でとろけていく感覚は、悶絶必至。舌の細胞が喜びのダンスを踊りだす。

石垣島を訪れたらぜひとも試して頂きたい、絶品グルメなのだ。

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