高知城天守の鯱(しゃちほこ)

高知城天守の鯱(しゃちほこ)

名古屋城の「金鯱(金のしゃちほこ)」で有名な「しゃちほこ」とは、そもそも一体何かご存じだろうか?

頭は龍(またはトラ)のような形をしており、身体は魚、というこの不思議な生き物は、インド由来といわれる想像上の生き物。反りあがったしっぽ、何本もの鋭いとげを持った異形で、鬼がわらと同様に、邪を払い、建物を守ってくれる「守り神」としての意味合いをもっている。特に、火事が起きた際には大きくあけた口から水を吐き出して火を消すとされ、「建物が火事にならないように」という願いも込められているという。

鯱は元々、寺院などの屋根の上に設置されていたものだが、織田信長が安土城に金鯱を乗せたことで城の上にしゃちほこというスタイルが広まったともいわれている。なんでも当時のしゃちほこは、身体は黒、とげや鰭などが金、口は朱色という派手な色使いのものもあったとか。

別名・鷹城とも呼ばれる高知城の天守に乗っている鯱は青銅製。均整のとれた姿が目を引く、立派なしゃちほこだ。通常、鯱といえば一番上に乗っていることが多いので、中々間近で見ることはできないが、高知城には天守から見下ろした下重の入母屋破風にも設置されており、堂々たる鯱の姿を見ることができるのだ。そのほかしゃちほこを間近に見られる城として岡山城や大阪城などがある。城全体や内部、天守から見る風景はもちろん、城にとって重要な装飾である「しゃちほこ」をしげしげと見比べてみるのもおすすめだ。

撮影場所

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