富岳風穴からみる世界

風穴

ぽっかりと大きな口を開けた穴から、樹海の木々が見えている。地底人が初めて地上に出てくる時の気分はこんな感じであろうか。

暗さに慣れた目には、光がやけにまぶしい。今まで見慣れていたはずの緑も、一際色鮮やかに見える。

総延長201メートルの富岳風穴は、富士山の噴火によってできた横穴型の溶岩洞窟。青木ヶ原樹海の中にあり、内部の平均気温は3度と、真夏でもひんやりと涼しい場所だ。入る前はなんとも思わなかったのに、風穴から外に出てくると、5月でも外は蒸し暑いと感じるほどに、穴の中は涼しくて快適だ。この涼しさを利用して、かつては天然の冷蔵庫として、蚕の卵や植物の種なども貯蔵されていた。

最高部では高さ8.7メートルになる空洞であるにも関わらず、音がまったく反響しないのは、洞窟が音を吸収する玄武岩質で出来ているから。夏でも溶けない氷柱もあり、自然の奥深さ、スケール感を肌で感じることができる。

富岳風穴から青木ヶ原樹海を散策、鳴沢氷穴へ至る道のりを、ベテランガイドが樹木や草花の話を交えながら、富士山噴火から洞窟誕生までの解説をしてくれるネイチャーガイドツアーもおすすめだ。(要予約。)


撮影場所

関連商品

Share