天安河原 仰慕窟にて

天安河原 仰慕窟

その場所には、清浄で、穢れのない気が漂っていた。

目に入るのは、美しい新緑と、沢山の人々の様々な思いがこもった無数の石積みと清らかな渓流。

パソコンや電化製品に囲まれ、自然や信仰、崇拝等とは縁遠い日々の生活の中で、次第に失ってしまった「何か」が、ほんわりと戻ってくるような気さえする。その「何か」が何かはわからないが、状態を一言で表すならば、ただひたすらに穏やかな心持だ。平和で温かな気持ち。小さなプレゼントを誰かにもらった時のような。

それはもしかして、その場限りのことで、車に戻ってしまえば、また「元の木阿弥」なのかもしれなくとも、少なくともその瞬間は、文句、愚痴、不満、怒り、悲しみ、といったネガティブな想いや、マイナスな思考は、どこかに消え失せてしまう。文字通り、「すっ」っと消えてしまう。

それがただの「気のせい」なのか、勘違いなのか、思い込みなのか、誰かの話に影響を受けているだけなのか。

興味がある方は、是非是非、現地に足を運んで実際に体験してみてほしい。写真や映像では決して伝わらない、空気、雰囲気、匂い、温度、湿度、風、色・・・。

出来ることなら、新緑の季節の雨降りの日、なるべくなら人が誰もいない瞬間がおすすめだ。

撮影場所

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