京漬物店の軒先にて

京漬物店

今のように冷蔵庫もなく、食糧の保存方法も限られていた時代、野菜や山菜を塩や麹、酒粕、味噌、糠などと共に漬ける「漬物」は、人々の日々の大切な食べ物の一つであり、食材の保存方法であった。簡単なものでは、素材となる野菜等を単に塩で漬けるだけ、というシンプルさながら、発酵することによって生み出される奥深い味わい、野菜をそのまま頂くのとはまた違う風味、そして発酵することにより生み出される栄養と、「漬物」はある意味、昔の人々の知恵の結晶ともいえる食べ物。そして、そんな漬物の種類が沢山あるということは、それだけ食文化が豊かであるということを意味する。

そういう観点から見ると、やはり長い歴史を持つ都「京都」はさすが、というべきか。歴史の浅い漬物や京都以外の漬物もいくつか一緒に並んでいるとはいえ、千枚漬けをはじめとする京都ならではの漬物が颯爽と並ぶ「京漬物」のお店をのぞいているだけで、改めて京の歴史の長さの一端をうかがい知ることができて感心すると共に、食いしん坊としては心からわくわくしてしまうのだ。(撮影協力:京漬物店愛心)

撮影場所

Share