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石上神宮の鶏

石上神宮の鶏

石上神宮の境内に足を踏み入れると、目に入るのが美しい羽根を持った鶏たちだ。境内には、長鳴鶏(ながなきどり)の一種・東天紅のほか、烏骨鶏、ミノルカ、レグホンなど、約30羽の鶏が棲んでいる。

これらの鶏たちは、今から約40年程前に神社に奉納されたもの。自然に繁殖したり奉納されたりする一方、イタチなどの小動物による被害も受けて時々増減はするものの、棲息数はそれほど大きく変わることはないとか。

伊勢神宮などでも目にする鶏。なぜ、神社に鶏がいるのだろう、と不思議に思った方もいるだろう。鶏は、天岩戸に隠れた天照大神に暁を告げる「常世の長鳴鳥」として登場し、神の使いとして神聖視されている。石上神宮の鶏も神の使いとして大切にされ、神社の境内で自由にのびのびと暮らしているのだ。

とはいえ、自然豊かな境内には、イタチのほか、タヌキやテンなどもやってくる。そのため、鶏たちは暗くなる前に、低い木々から高い枝に飛び上がり、そこで一夜を過ごすのである。

撮影場所

Japan Web Magazine 編集部

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