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御香宮神社 神幸祭

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 「ごこんさん」の愛称で親しまれている、京都府京都市伏見区にある御香宮神社は、伏見の産土神・総氏神として信仰されている神社。創建年は不詳。神功皇后を主祭神とし、仲哀天皇、応神天皇、他六柱の神を祀っている。創建当初は「御諸神社」と呼ばれていたが、862年(貞観4年)九月九日に、神社の境内からとても良い香りのする水が涌き出したことから、清和天皇より「御香宮」の名を賜ったという。この水は「石井の御香水」として、伏見の七名水の一つにも数えられ、徳川頼宣公、頼房公、義直公は、この水を産湯としている。明治時代以降、水は涸れていたが、1984年(昭和57年)に復元され、環境庁(現・環境省)より京の名水の代表として「名水百選」に認定されている。

 御香宮神社の「神幸祭」は、毎年10月に行われる祭礼で、かつては、伏見九郷(石井(いわい)・森・船津・即成就院・山・北尾・北内・久米・法案寺の各村)の総鎮守の祭礼であった。伏見の総氏神である御香宮神社の祭りであるため「伏見祭」とも呼ばれ、今も洛南随一の大祭として知られている祭りだ。

 祭礼は、ちびっこ相撲大会や花傘総参宮、神賑奉納行事などが斎行される初日の「オイデマツリ」からはじまり、9日間にわたって行われる。祭礼期間中は境内の能舞台で奉納行事として、尺八や箏の演奏、詩吟、雌雄獅子母衣(ほろ)付け、厄除け行事等が行われる。8日目には花傘総参宮、オクライモライ(猿田講社、武者組、皇馬)の宵宮祭、そして最終日の朝から行われる神輿巡幸でクライマックスを迎える。当日は朝5:00から発輿祭が執り行われ、その後、雌雄の獅子若、猿田講社、2基の神輿、武者行列(奴振りを伴う)、稚児行列、そして神輿といった順番で、氏子地域を巡行していく。

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