久保田城

久保田城

秋田駅西口から広小路方面へ徒歩15分、お濠に囲まれた豊かな緑の広がる公園「千秋公園」として整備されているのがかつて、秋田藩20万石の佐竹氏12代(267年間)の居城となった久保田城の城跡だ。

源氏をそのルーツとする佐竹氏は、戦国時代に常陸国を治めていたが、関ヶ原の戦いで中立の立場をとったために、1602年(慶長7年)義宣の代に水戸50万石から秋田20万石へと転封となった。

当初は土崎にあった湊城に入ったものの、手狭であったため、久保田の神明山(現在の千秋公園)に移転、その際に新たに築かれたのが久保田城だ。1603年(慶長8年)に築城が開始されてから一年ほどで義宣が入城、城が完成したのは1631年(寛永8年)頃といわれている。

城は、標高40メートルほどの台地に起伏を巧みに利用して築かれており、本丸、二の丸、三の丸、北の丸と複数の郭を備えた構成で、本丸には、藩主の住まいと物見やぐらがあり、その周りが板塀と土塁で囲まれており、4つの門があった。その外側の二の丸には勘定所や馬場などが置かれていた。

関ヶ原の戦い後に築城されたこともあり、幕府への遠慮のため、または財政上の理由ともいわれるが、天守閣や石垣などは築かれなかったという。

現在、千秋公園として整備されている一帯には、秋田県民会館や秋田市立中央図書館明徳館、平野政吉美術館などが点在しており、「日本の都市公園100選」に選ばれているほか、「さくら名所100選の地」にも選定される桜の名所として、市民に親しまれている。

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