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六甲オルゴールミュージアム 企画展「からくり人形 西洋と日本 ~不思議や魅力~」 ~自動人形と江戸からくりの歴史や仕組みを実演で紹介~

兵庫県神戸市にある六甲オルゴールミュージアムにて、2015年1月9日(金)から3月18日(水)まで、企画展「からくり人形 西洋と日本 ~不思議や魅力~」が開催される。

この企画展では、19世紀後半に西洋で盛んに制作された「自動人形(オートマタ)」と日本で独自に発達した「江戸からくり」を比較しながら、それぞれの歴史や仕組みを紹介。1日7回行われる実演では、出展品が実際に動く様子を見ることができる。合わせて自動人形と江戸からくりに活かされた、それぞれの技術(金属の加工技術、木工技術など)の特徴や文化背景の違いなどがパネルで解説される。

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エクリヴァン(自動人形)

手紙を書く仕草をするピエロが居眠り。再び目覚めた後に、消えかけたランプに火を灯し直して、手紙を書く仕草を続ける。

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■自動人形(オートマタ)とは…
15世紀末頃、ぜんまいが開発されると、ヨーロッパで時計の技術が飛躍的に向上し、それと共に自動人形の技術も発達。18世紀に入ると、スイスやフランスで複雑な動きをする自動人形が作られた。18世紀末にオルゴールが発明されると、自動人形の中にオルゴールが組み込まれるようになり、19世紀後半に最盛期を迎える。パリには自動人形の工房が複数あり、衣装など凝った装飾の自動人形が作られていた。

■江戸からくりとは…
室町時代末期に機械時計などの技術が西洋から伝えられ、歯車などの技術を人形を動かす装置として使用されたからくり人形が、17世紀頃から作られ始めた。これは「山車からくり(だしからくり)」と呼ばれ、台の上の人形が様々な動きをし、祭礼や縁日などで使われていた。これに対して18世紀末には、井原西鶴が俳句に詠んだ「茶運人形」や田中久重(たなかひさしげ)の「弓曳童子」に代表される「座敷からくり(ざしきからくり)」が作られるようになった。座敷からくりは屋内で使用され、主に江戸時代の大名や豪商などの宴席で楽しまれたという。

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弓曳童子(江戸からくり) 矢台から矢を取って弓につがえ、的に向かって矢を放つ。

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