寒冷地でフロントガラスの凍結を防ぐには？

公開日: 2014年11月17日 | 最終更新日 2022年10月17日

JAFは、これからの季節、最低気温が氷点下まで冷え込むことが多くなり、朝には駐車した車の窓やドアが凍結することがあることから、フロントガラスの凍結防止対策と凍結時の効率良い解氷方法を検証したテスト動画をホームページに公開した。

フロントガラスの凍結防止対策の比較ではミニバン3台を用意、それぞれ「対策なし」、「撥水剤を塗布」、「カバーをかける」の条件に分け、夕方5時から翌朝7時まで駐車して検証（テスト1）。

効率的な解氷方法は、フロントガラスを凍結させた車を１台用意し、右半分は「解氷剤」、左半分は「デフロスター」を使用して解凍時間を比較（テスト2）。

　さらに、寒冷地ではドアが凍結して開かなくなることもあることから、「通常の車」と「ドアの内側を水で濡らした車」で、ドアを開けるのに必要な力を計測し、比較した（テスト3）。※テストは2014年2月に長野県で実施

　フロントガラスの凍結防止策としては、最も効果があったのはカバーをかけておくことで、撥水剤を塗る方法も効果があった。凍結した際には、ウインドーウォッシャー液やワイパーではなかなか視界が確保できず、無理にワイパーを動かせば、ワイパーのゴムやモーターを傷める可能性もあるので、駐車時にはワイパーを立てておき、解氷剤等で解凍すると効果的。

ただし、お湯をかけると温度差でガラスが割れたり、低温下では解けた水がすぐに凍り付くこともあるので注意が必要。また、ドアを開けるには通常は5kgほどの力で開くのに対し、凍結していると20kgを超える力が必要となった（テスト3結果）。無理に開けると、ドアや車体のゴムを損傷することがあるので、雨天時に走行した後などは、ゴム部分の水気を拭き取ったり、凍結防止剤を塗っておくと良いだろう。