嘉例川駅

嘉例川駅

鹿児島最古の木造駅

鹿児島に初めて鉄道が通ったのは、1901年(明治34年)のこと。1889年(明治22年)11月22日に博多~千歳川仮停車場間が開通、1日3往復で運行を開始した鹿児島本線が、1891年(明治24年) 7月1日に久留米~熊本間、1896年(明治29年)11月21日に熊本~八代間と延伸、そして1901年(明治34年)6月10日、鹿児島~国分(現在の隼人)間が開通、鹿児島県内を列車が走るようになった。

その2年後の1903年(明治36年)に開業した駅が「嘉例川駅」だ。開業から100年以上を経た現在も開業当時の木造駅舎のまま現役で活躍、今は無人駅となってはいるが、同じくJR九州肥薩線の駅である「大隅横川駅」と共に鹿児島県内最古の駅として知られている。風雪に耐え偲び長い時を経た木造建築ならではの、どこか凛としながらも優しくて穏やかな佇まいが、鉄道ファンをはじめ、多くの人々に愛されている。

嘉例川駅
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長い時間を経て何ともいえぬ温かい色合いとなった木造の柱やベンチ、窓枠などが、合理的で無機質な現代の駅にはない優しさを伝えてくれる。周囲の緑と相まって、まるで心が洗われるような、忘れかけていた「何か」のドキドキがよみがえってくるような、落ち着きと興奮がないまぜになった不思議な感情が沸き起こる。

「旅」することが今よりももっと困難で、非日常であった時代の、人々の緊張感と興奮の残響がすっと心にしみたのか。
それとも遠い昔に置いてきた、子供の頃に感じた「旅」のわくわくの記憶の断片なのか。

移動がただのプロセスではなく、それそのものも目的である筈の「旅」を、駅舎が思い起こさせてくれる。

嘉例川駅
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嘉例川駅
嘉例川駅
嘉例川駅

すっと伸びる鉄の道。木の電信柱と、ぽそぽそと伸びた青草が郷愁をかきたてる。たまさかの偶然で居合わせた人々は、物思いにふけったり、写真を撮ったり。各人各様、それぞれの思いの中で、それぞれの時を過ごす。

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特急「はやとの風」

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