多彩なる日本料理・日本各地の食べ物
島というのは一般的に独自の文化、特に食文化において独自の文化を持つことが多い。日本に限らず世界のどこでも「島」は本土の食文化の影響を受けながらも独自の発達をしているところが少なくないのだ。例えばデンマークのフェロー諸島。イタリアのサリーナ島やサルディーニャ島もそうだ。沖縄も地理的歴史的な背景もあってそれが顕著。ダシに鰹節や昆布を使うといった日本料理の共通項を持ちつつ、チャンプルー、フーチバジューシー等日本の他の地域ではあまり見かけない、ワン・アンド・オンリーの食文化を持っているのである。
例えば、沖縄は他の地域のようにラーメン文化の洗礼を受けなかったといわれる。ラーメン屋がしのぎを削って出店したり、そこに客が列をなして何時間も待つという現象もなかった。現在では勿論島内にラーメン屋は存在するのだが、この、「ラーメン文化」がダイレクトに島に入ってこなかったことも、「沖縄そば」という独自の麺文化が発達した要因の一つだ。
また不思議なことに海に囲まれている沖縄の魚の消費量は意外に少ないのである。逆に沖縄の人々の豚肉の消費量は多い。統計では全国で一位とも言われる年間の消費量の多さなのだ。そして勿論沖縄そばにもこの豚肉は使われる。スープを取るのに使われ、スペアリブや三枚肉、豚足を煮たものをラーメンのチャーシュのようにトッピングする。
おそらく一番ポピュラーな「沖縄そば」がソーキそば。ソーキというのは豚のスペアリブの事。沖縄特産の黒糖や泡盛と醤油、鰹節などを入れてことこと時間をかけて炊くというのが一般的な作り方で、ソーキそばというのは文字通りその「ソーキ」がトッピングとしてそばの上に乗ったものだ。柔らかくなるまでじっくり時間をかけて火が通してあるので、軟骨部分も食べられる。売っていた肉を沖縄そばの上に乗せて客に出したところ好評を博したため、田んぼを埋め立てて改めて専門の店を作ったという我部祖河食堂がソーキそばの元祖と言われる。麺は「そば」というその名に違い、小麦粉100パーセント。そこに塩水とガジュマルなどの灰で作った灰汁をいれて作るのが元来の製法であったが、灰汁の入手が難しくなったことや、工場での大量生産が増えたことから、現在ではかん水を用いた麺が広く普及している。
ゆし豆腐とは、いわゆる「おぼろ豆腐」のことで、島豆腐を作る際、にがりを入れて豆乳が固まり始めた直後のまだ型に入れて成形していないふるふるとした豆腐の事。それがそばにトッピングとして乗っているのがゆし豆腐そばだ。
豚足をことこと煮込んだものがてびち。そのコラーゲンたっぷりぷるぷるのてびちが乗ったのがてびちそばだ。
~JWMおすすめの沖縄そば~
我部祖河食堂(がぶそかしょくどう) DATA
まんてん DATA
そば屋よしこ DATA
花織そば (はなういそば) DATA