富士山から眺める風景　（登山・下山の途中で）

公開日: 2008年6月23日 | 最終更新日 2022年10月29日

七合目付近から下界を見下ろす。夕焼けに染まる雲の間に稲光が走る。

変化する景色

眺めているだけなら美しい富士山も、いざ登り始めると溶岩がごつごつとして歩きにくく、森林限界を抜けると草木も次第にまばらになり、月面のような荒涼とした世界が広がる。むき出しの岩肌に、ほとんど草木も生えず、歩みを進めるたびに砂礫だけだが音を立てる。しかし、よく目を凝らすと大きな岩の陰などに小さな植物がたくましく根を下ろしているのを見ることが出来る。一見無機質な登山道のそこかしこに命を見ることが出来るのだ。また、苦しい登りの中で見つめ続ける前方の行く手からふと目をそらし、後ろの世界に目をやると、そこには湧き上がる雲が広がり、また天気がよければ遠く下界を見晴るかすことも出来る。それは決して日常的に目にすることの出来る光景ではない。時に幻想的で、時に荒々しく、時に雄大で、時に感動的。それは網膜の奥に飛び込んでくる衝撃的な美しさだ。

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富士山の植物

登りや下りの途中で見ることの出来る富士山の植物達

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