オランダ坂

オランダ坂

石畳の続く道。周辺に立つ洋建築の古い建物とレンガ塀。趣深いその風景は、雨が降って石畳が濡れることで、なお一層情緒的なものとなる。しっとりとした大人の色気さえ漂うその光景に、誰しもが、思わず知らずうっとりとするだろう。まさに「雨の似合う町」を体感する瞬間だ。

「オランダさん」の通う坂

地元の人や長崎に詳しい人以外にはあまり知られていない事だが、長崎にはオランダ坂と呼ばれる坂が幾つかある。一般的に「オランダ坂」として広く知られているのは日本で最初の女学校である活水女子大学のそばにある坂だが、それ以外にもオランダ坂と呼ばれる坂があるのだ。一体、どういうことだろう。

その理由はとてもシンプル。江戸時代末期になり、日本は鎖国を解除、長崎にも色々な国の外国人がたくさんやってきた。彼らは居留地として定められた東山手地区などに洋館を建て暮らしたのだが、出島時代の名残からか地元の人々は、彼ら異国人たちをどこの国の区別なく「オランダさん」と呼んでいたという。そして居留地にある坂は「オランダさんの通る坂」としていつしか「オランダ坂」と呼ばれるようになったというわけだ。

現在も、活水女子大学そばのオランダ坂の他、誠孝院(じょうこういん)前の坂もオランダ坂と呼ばれており、それらを繋ぐ道はオランダ坂通りと名付けられている。(そのほか丸山町にもオランダ坂と呼ばれる坂がある。)

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東山手地区周辺は今も古い洋館と石畳の道が残り、重要伝統的建造物群保存地区「東山手」に選定されている。

オランダ坂

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