「渓谷」という文字は一般的に荒々しさを想起させるが、実際には、荒々しく水が流れ力強い景観を持つものと、穏やかな流れを湛えた優しいものがある。ここ高千穂峡は後者の静かで穏やかな渓谷だ。
高千穂峡は、数万年前の阿蘇山噴火の際、五ヶ瀬川に沿って流れた溶岩流が急激に冷えて固まり、さらに長い年月をかけて川の流れが侵食したことによって出来上がったという。水の流れはあくまで穏やかだが、荒々しく削られた両岸、深い緑色をした流れ。神々が舞い降りる地とも呼ばれる高千穂にあって、厳かで神秘的な雰囲気も漂わせている。
「日本の滝百選」にも選ばれている「真名井の滝」。高さ17メートル。晶々と水しぶきをあげながら、清水が降り注ぐ。
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高千穂峡 DATA