日本の滝
絹のような滑らかさと光沢を持ちながら、ここまでやってきた水は、川床に出来た複雑な割れ目へと吸い込まれてゆく。大地の力強さ、圧倒的な重厚感は、時にただ息を飲むばかりの迫力をもって迫り来るが、その大地を削り、えぐり、侵食していく水の力もまた、時にひたすら絶対的な力でもって迫り来る。
関越自動車道を沼田ICで降り「日本ロマンチック街道」と名づけられた国道120号線を東に暫らく走ると東洋のナイアガラと呼ばれる滝がある。「吹割の滝」だ。渓谷をまるで割くように流れ行く水は川床をえぐるように削り、ほとばしるしぶきが吹きあげるように見えることからこの名がついたという。
その規模こそ本家ナイアガラに遠く及ばないとしても、広い川床を滑るように流れてきた水が光を浴びて煌めきながら落ちてゆく様をすぐ目の前で見ることが出来るのは魅力だ。液体である水が、まるで生き物のように時に連なりながら時にばらばらになりながら、次から次へと迫り来る。
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昭和11年に国の天然記念物に指定された吹き割の滝は幅30数メートル、高さ7メートル。遊歩道も整備されていて、ぐるりと滝を一周できる。入り口周辺には土産物屋が並び、滝の入り口手前を右に少し入った場所にあるお店「水石」では滝の音を聞きながら美味しい蕎麦を食べることが出来る。
吹割の滝 DATA