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筥崎宮

筥崎宮

筑前国一之宮

地下鉄箱崎線「箱崎宮前」駅の改札を出て階段を上ると、灰色の空はなお澱み、大粒の雨がひっきりなしに落ちてきていた。木陰の草木も濡れそぼる激しいどしゃぶり。雨粒が地面を叩いて沸き起こる、雨の降り始め特有の匂いがする。少し遅めの通勤通学の人々が足早に駅へと駆け込んでゆく。朝10時。一度だけ遠くで雷鳴の音がして、そして午前中の「ある一瞬」の静けさが辺りを包み込んだ。

階段の入り口にどれほど佇んでいただろうか。止む気配のない雨が、それでもほんの少し小降りになったのを見計らって、意を決して歩き始めた。天気のせいか、曜日のせいか、時間帯のせいか。すれ違う人も殆ど居ない。早足で歩きながら、背中に背負っていたザックを前に抱えなおす。「参ったな・・・。この雨降りじゃ・・・。」そう思いながら、写真屋さんを過ぎた時、雨が突然ぱたりと止んだ。まるでスイッチを切ったかのように、何の前触れもなく、雨はぱたりと止んだのだ。

ふと前方を見やると、すぐそこが筑前国一之宮「筥崎宮」の一ノ鳥居であった。

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筥崎宮

1609年(慶長14年)に黒田長政によって建立された「石造一ノ鳥居」。

筥崎宮

筥崎宮

921年(延喜21年)、八幡神の託宣により社殿を建立、923年(延長元年)、筑前大分(だいぶ)宮(穂波宮)より遷座したと伝えられる筥崎宮。御祭神は応神天皇「おうじんてんのう」・八幡大神(神功皇后「じんぐうこうごう」)・玉依姫命「たまよりひめのみこと」。筥崎八幡宮とも呼ばれ、大分県宇佐市の宇佐神宮、京都府八幡市の石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮の一つとされている。鎌倉時代の蒙古襲来の際、激戦に巻き込まれて本殿を焼失するが、その翌日には神風が吹いて、3万の敵兵と900隻の軍艦が海から忽然と消え国難が去ったという経緯があり、それ以来、厄除・勝運の神として有名となる。足利尊氏、大内義隆、黒田長政、小早川隆景(毛利元就の三男)、豊臣秀吉ら諸国の大名からも篤い崇敬を受け、本殿・拝殿は大内義隆、一の鳥居は黒田長政、楼門は小早川隆景によって、それぞれ寄進、再建されている。楼門に掲げられている額の文字「敵国降伏」は1594年(文禄3年)の楼門造営の際に、平安時代に下賜された醍醐天皇の御宸筆(天子の自筆)を拡大して写したもの。元寇の際に亀山上皇により祈願、掲げられたものという。

筥崎宮
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筥崎宮
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筥崎宮
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筥崎宮あじさい苑

本殿から右手の方に回り込むと筥崎宮あじさい苑がある。梅雨の時期には約1700坪の敷地に咲き競う3500株もの紫陽花を見ることが出来る。様々な種類、色とりどりの紫陽花が咲き誇る様は見事だ。開苑期間は6月1日~6月30日、開苑時間は9時30分~17時00分まで。例年の見頃は6月中旬頃。開苑期間中の週末は弦楽四重奏などのミニコンサートも開催される。筥崎宮HP

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筥崎宮あじさい苑
筥崎宮の紫陽花
筥崎宮の紫陽花
筥崎宮の紫陽花
筥崎宮の紫陽花
筥崎宮の紫陽花
筥崎宮の紫陽花
筥崎宮の紫陽花
筥崎宮の紫陽花
筥崎宮の紫陽花
筥崎宮の紫陽花
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