稲毛浅間神社

稲毛浅間神社

稲毛の浅間様

東京から電車で約40分、千葉県千葉市稲毛は、千葉市の北部に位置する人口およそ15万7千人を抱える町。マンションやアパート、戸建てが密集し、都心へ通勤・通学する人も数多く住む千葉を代表する住宅地の一つだ。区内および周辺には、JR総武本線と京葉線、そしてその間に京成線が走り、東関東自動車道と京葉道路、そして国道14号線と、東京千葉間の人やモノの移動に欠かせない高速道路・幹線道路も通る交通の要衝でもある。

ところで、現在の千葉県沿岸部の東京方面、浦安~幕張~稲毛~千葉は、東京ディズニーランド、立ち並ぶ工場群、大型店舗や幕張メッセ、千葉マリンスタジアムなどに代表されるように、現代的・人工的なイメージが強く、今や昔の面影はあまりないが、かつての浦安~千葉中心部にかけての沿岸には、豊かな干潟が広がり、盛んに漁も行われていた。ハマグリやアサリ、バカガイなどの貝類のほか、マハゼ、ボラ、マイワシ、クロダイ、マコガレイ、シロギス等、様々な種類の魚が取れる豊かな漁場であったのだ。また、津田沼近辺から千葉市までは、いわゆる白砂青松の美しい砂浜が十数kmに渡り続いていて、稲毛も現在の国道14号線付近に海岸線があり、夏には沢山の海水浴客や潮干狩りに訪れる人々でにぎわったという。

その稲毛の町の玄関口・JR稲毛駅から徒歩で15分ほど、京成稲毛駅からなら徒歩で約5分の場所にあるのが稲毛浅間神社だ。

稲毛浅間神社の魅力をフルスクリーンで見る

稲毛浅間神社

稲毛浅間神社は、全国におよそ1300ある、富士山を信仰の対象とする浅間神社(せんげんじんじゃ・あさまじんじゃ)の一つで、地元では安産・子育ての神様として知られ、「せんげんさま」と呼ばれて親しまれている神社だ。

総武線の稲毛駅西口から県道133号線~県道134号線を東京湾の方角に歩き、京成線を越えて少しすると道が右方向にカーブする。そのカーブ左手側に稲毛浅間神社の入り口がある。朱塗りの鳥居が立ち、その先に緩やかな傾斜の参道が続いている。右手に手水舎、そして左右に末社が幾つか並んでいる。その参道をあがれば、富士山の方向にむけて建てられているという社殿はすぐだ。もっとも、稲毛浅間神社には、三本の参道があり、国道14号線に面しているほうが正面となる。車で訪れる場合には国道14号線から左折したところにある駐車場に車を止めて、そこから参道をあがっていくと近い。

稲毛浅間神社

末社・厳島神社

稲毛浅間神社

手水舎

稲毛浅間神社

末社・小御嶽神社

稲毛浅間神社

県道から入ってきた場合は左に回りこむように、国道14号線側からならそのまま道なりにあがると、堂々たる構えの階段が現れる。普段は、比較的静かだが、正月三が日や大祭の際は、社殿への列で階段下までびっしりと人で埋まることも珍しくない。この階段を上がれば、そこが社殿だ。むかって左に神楽殿、右に社務所などがある。

稲毛浅間神社

稲毛浅間神社の社殿

稲毛浅間神社は1200年以上の歴史を誇る古社で、創建は808年(大同3年)。富士山本宮浅間大社から祭神を勧請し、この地に祀ったのがその始まりという。

源頼朝が東六郎胤頼を使いに出して武運長久を祈願したほか、地元の武将・千葉氏代々から崇敬されたという記録が残っている。主祭神は、安産の神、子育ての神である木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)。あわせて、国土平安・家内安全・産業発展の神様・瓊々杵命(ににぎのみこと)と、交通安全・厄難解除の神様・猿田彦命を祀っている。ご利益は安産子育て・開運厄除・家内安全・商売繁盛。

稲毛浅間神社

取材当日は、社殿の中で結婚式が執り行われていた。静かでほっと安心する空間に温かな風が吹く。

1187年(文治3年)に社殿が再建された際に、富士山の形に盛り土が行われ、富士山の方角にむけて社殿が建てられた。三本ある参道もこの時、富士山に倣って作られたもの。境内の広さは最盛期(江戸時代)には東西四百間(約720m)、7町5反歩(22500坪)にも及んだという。現在の境内は約6400坪。社殿は昭和41年に再建されたものだ。それまで、1187年再建当時のものと伝えらる社殿があったが、昭和39年に起きた原因不明の火災により焼失、翌々年に現在の社殿が完成した。

稲毛浅間神社稲毛浅間神社

稲毛浅間神社は、正月の三が日には近隣から集まる多くの初詣客でにぎわい、厄除け・八方除けのほか、商売繁昌・社運隆昌・安全祈願・受験合格・健康守護・心願成就等の祈願が行われる。大祭は例年7月14・15日。この両日にお参りすると、365日お参りしたことと同じ御利益があるとされ、毎年30万人を超える人が集まる。

稲毛浅間神社

  
 

例年1月1日、5月5日、7月15日、11月3日、11月23日に神楽が奉納される神楽殿。この神楽は1504年に九州方面から伝えられたといわれる由緒あるもので、千葉県指定の無形民俗文化財となっている。

稲毛浅間神社
稲毛浅間神社
稲毛浅間神社稲毛浅間神社
稲毛浅間神社
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稲毛浅間神社
稲毛浅間神社
稲毛浅間神社
稲毛浅間神社
稲毛浅間神社稲毛浅間神社
稲毛浅間神社

二の鳥居

稲毛浅間神社
稲毛浅間神社
稲毛浅間神社
稲毛浅間神社
稲毛浅間神社
稲毛浅間神社

稲毛浅間神社へのアクセス

上野駅から京成線に乗り、京成稲毛駅へ。そこから徒歩で5分ほど。またはJR総武線で稲毛駅へ。稲毛駅から徒歩で12~15分位。京葉線の稲毛海岸駅からも徒歩でアクセス可能、約20分。車の場合は京葉道路・幕張ICもしくは東関東自動車道・湾岸習志野ICで降り、国道14号線を千葉方向へ約6km、15分。

稲毛浅間神社周辺の観光スポット

旧神谷伝兵衛稲毛別荘

明治から大正にかけての実業家で、ワイン王とも呼ばれた神谷伝兵衛(かみや・でんべえ 1856~1922)の別荘。「千葉市民ギャラリー・いなげ」の敷地内にある。江戸末期に三河国で生まれた神谷伝兵衛は横浜でワインとめぐり合ってその素晴らしさを知り、浅草でバーを開いた。そのお店こそ、「電気ブラン」で一世を風靡し、現在も根強いファンを持つ「神谷バー」だ。旧神谷伝兵衛稲毛別荘はその神谷伝兵衛が1918年(大正7年)頃建てた洋風別荘。市内に残るコンクリート建築としては最も古いものの一つ。国指定の重要文化財。

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