みちのく深沢温泉

みちのく深沢温泉

みちのくの秘湯

初めて訪れた人はその温泉宿らしからぬ、まるで工事現場かどこかのプレハブの様な外見の建物に驚くかもしれない。さらに、少しわかりにくい入り口をようやく見つけて中へ入ろうとすると目に飛び込んでくる、通路の両側に背丈よりも高く積んである「薪」の山に再度驚くだろう。ここは「千人風呂」の酸ヶ湯温泉から見て八甲田山を間に挟んだ反対側にある「みちのく深沢温泉」、酸ヶ湯温泉、谷地温泉など名だたる近隣の温泉に比して、全国的な知名度はないが、温泉好きの間では知る人ぞ知る「みちのく」の名湯・秘湯なのだ。

入り口の上に掲げてある「よぐ来たねしぃ 湯っこさ入っていげへぇ」という看板に思わず顔をほころばせながら、「薪の山」の間を通り抜けて建物の中に入ると、そこはほんわり、ほっこりとした何とも言えぬ温かい雰囲気に包まれている。まるで、おばあちゃんの家に帰ってきたような感じなのだ。豪勢丁寧なおもてなしなどは無いが、思わず「ただいま」とでも言いたくなるような家庭的な空気。一応、受付らしき空間(といっても一般家庭の応接間のような感じ)で、宿の人は何か作業をしている。それもどうやら、「宿の為」の作業ではないらしい。何か個人的なものの様だ。相手は地元のお客さんだろうか。おしゃべりをしながら、作業している。声をかけるとこちらを向き、応対してくれた。それがまた、なんとなくいい感じなのだ。そう、全てが肩肘張らない「自然」な感じなのである。お金を出して泊まる(または温泉に入る)場所に「下にも置かない」応対(接待)を期待するタイプには不向きかもしれない。でも、素朴な人の温かさに触れる旅をしたいならぴったりな雰囲気だ。

みちのく深沢温泉

お風呂はすりガラスの入った明るい内湯とそれに続く露天風呂がある。湯の色は若干緑がかった白濁色。内湯はふたつに仕切られていて、片方が熱くもう片方はぬるめということになっているが、全体的にやや熱めだ。湯に浸かるとぽこっと泡が産毛に付く。源泉は45.8度、pH6.75のナトリウム-カルシウム・硫酸塩泉。

みちのく深沢温泉

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みちのく深沢温泉

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