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しるこサンド

しるこサンド

懐かしい美味しさ

指の先でちょんとつまめるほどのサイズのビスケットが、一つ一つ包装されている。それを一つ摘みあげ、丁寧に端を破く。そして口の中へ。瞬時に広がる甘い香り。やわらかな塩気が舌の上をくすぐってくる。そして。ぽりっという歯ごたえの後に口の中を占領するのは、ビスケットならではの小麦と油脂のほわりとした優しい味わいと、果物のささやかな甘みと香り、そして小豆の甘み。それらが絶妙なバランスを持って混じり合いながら、口腔内に広がっていく。そこに塩気が入り混じり、その味わいをより立体的にしていくのだ。

その菓子の名は、「しるこサンド」。日本のスイーツのスタンダードで古典的おやつともいえる「しるこ(汁粉)」を「サンド」してしまうという、ありそうでなかったお菓子だ。

しるこサンド

しるこサンドは、愛知県小牧市にある松永製菓株式会社が製造している。1938年創業、はじめはキャラメルを作っていた松永製菓株式会社が、このしるこサンドを発売したのは1966年の事。以来40年以上に渡り、多くの人々に愛されているロングセラー商品だ。

しるこサンド

初めてなのに、なんか懐かしい感じのするその味。シンプルながらもバランスがよく、それでいてじんわりと後から膨らんでくるその旨味。親子三代でこのお菓子が大好き、というファンがいるのもうなずける。

原材料は、小麦粉、砂糖、植物油、ショートニング、小豆あん、リンゴジャム、 ぶどう糖果糖液糖、加糖脱脂煉乳、食塩、蜂蜜、 膨脹剤、香料。原材料の一部に大豆を含んでいる。

しるこサンドの食べ方

もちろん、そのままでも美味しいしるこサンド。食べ方をちょっと工夫するだけで、いろいろとその美味しさが楽しめる。

牛乳に浸して

ビスケットを牛乳と一緒に食べるのが好きな方には特におすすめの食べ方。しるこサンドを少し牛乳に浸して、柔らかくなったところを頂く。歯ごたえのある食感から、柔らかでほろっとした食感。そこにミルキーな香りが入り混じって、そのままで食べるのとはまた一味違った味わいとなる。

アイスに乗せて

アイスと共に食べるのもおすすめだ。アイスの冷たさ、ミルクの香りが、しるこサンドの香り、味、甘みと相まって、互いを高めあう。プリンや果物なんかも一緒に入れれば、さらに本格的。気分はお店で食べるパフェのよう。

温めて

トースターやオーブンで温めて食べるのもおすすめ。まるで焼きたてのような芳ばしい香りが広がって、これまた格別。

ジャムを乗せて

クラッカーのような見た目のしるこサンド。ちょんとジャムをのせてもとてもいい感じ。おすすめは材料にも使われているリンゴジャム。ジャムの酸味と甘みがすでにしるこサンドに入っているリンゴジャムのほのかな香りを倍増させる。そのほか、イチゴジャムもおいしい。はちみつもとてもあう。バターも少し加えて、その上にもう一枚「しるこサンド」を乗せれば、文字通りサンドイッチの出来上がり!

しるこサンドを買う

かつては愛知県を中心に、主に東海地方で流通していた「しるこサンド」も、昨今は関東や関西の都市部のスーパーのお菓子コーナーに置いてあることも多い。そのほか、東海地方のコンビニや道の駅、高速道路のSA・PAでも売っている。ネット通販での購入も可能。

しるこサンド

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Japan Web Magazine 編集部

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