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佐原の町並み

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北総の小江戸

穏やかな陽気の中で、柳が優しく風に揺れている。道をゆく人たちも、心なしか皆穏やかな顔をしていて、豊かな午後をのんびりと楽しんでいるようだ。

ここは東京から電車で約100分、千葉県香取市佐原の町。潮来と共に「水郷の町」として知られる場所で、川が町の中を流れ、ゆったりと船が行きかう。

「北総の小江戸」とも呼ばれるこの地はかつて、利根川舟運の中継地として多くの物資や人が集まり、「お江戸見たけりゃ佐原へござれ 佐原本町江戸優り」と戯れ歌に歌われたほどに繁栄した。江戸時代当時、町の人々は日々の生活の中に江戸から来た文化を取り入れ、さらにそれを工夫改良し、独自の文化へと変えていった。今もその江戸の面影は町の随所に残り、特に小野川沿岸や香取街道には古い建物が多く点在している。

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佐原の見どころ

佐原の見どころは、JR佐原駅から歩いて10分ほどの場所にある小野川の川岸を中心に点在している。江戸時代に建てられた伊能忠敬旧宅をはじめ、古い商家、旧家が立ち並び、建物好き、建築好きにはたまらない風情ある景観が広がる。

伊能忠敬旧宅

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伊能忠敬旧宅

足かけ17年をかけて全国を測量し大日本沿海輿地全図を完成させた伊能忠敬が17歳から50歳までの30年余りを過ごした家。築200年以上で土蔵造りの店舗のほか、炊事場、書院、土蔵が残っている。

関連ページ:伊能忠敬旧宅

樋橋

佐原 樋橋
樋橋(じゃあじゃあ橋)

樋橋は小野川にかかる橋で、元々は江戸時代前期につくられた佐原村用水を小野川の東岸から対岸の水田に送るための大樋だったもの。現在の橋は観光用に1992年(平成4年)につくられたもので、30分おきに水が流れ落ちるようになっている。

関連ページ:樋橋

佐原の町並み 佐原の風景

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落ち着いた趣のある町並みは「水郷の町佐原」として内外から訪れる多くの人々を魅了する。時代劇やドラマ、映画の撮影に使われることも多い。昨今ではタイなどの映画やテレビドラマの撮影でも使われ、その雰囲気に感動したタイの人々もたくさん訪れているとか。

Memo

1996年には関東で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。佐原の市街地で行われる佐原の大祭(7月の本宿祇園祭と10月の新宿秋祭り)は「佐原の山車行事」として国の重要無形民俗文化財に指定されている。

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