赤穂城

赤穂城

兵庫県赤穂市にある赤穂城跡は、1645年(正保2年)に常陸国笠間からこの地に移ってきた浅野長直によって、1648年(慶安元年)から約13年かけて築かれた城。

浅野家の家臣で、「小幡門四哲同学」の一人に数えられた軍学師範の近藤三郎三衛門正純が、甲州流軍学に則って設計、二之丸門虎口の縄張は山鹿素行の手になるものといわれ、三方を山に囲まれ、東に千種川、南に瀬戸内海に面した地に築かれた、本丸と二之丸は輪郭式、二之丸と三之丸が梯郭式という変形輪郭式の海岸平城となっている。

城内には十の隅櫓、十二の門があり、複雑に曲折した石垣が連なり、曲輪の延長は約3キロメートル近くに及ぶ。

赤穂浪士ゆかりの城として知られ、江戸城での刃傷事件により浅野家がお家断絶となった後は、永井家、森家が城主となっている。

本丸内には、刃傷事件後に知らせを受けた大石内蔵助らが対応を協議した御殿の間取りが復元されている。

1971年(昭和46年)に国史跡に、平成14年には本丸庭園と二之丸庭園(旧赤穂城庭園)が国の名勝に指定され、平成18年には「日本100名城」に選定された。
 

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赤穂には、日本三大水道の一つにも数えられる給水のシステムがあった。市内を流れる千種川から取水、上水道を敷設し、城内および城下の各家々に給水されていた。

赤穂城周辺の見どころ

大石神社・・・吉良上野介を討ち取った大石内蔵助(大石吉雄)ら赤穂浪士を祀った神社。

大石邸長屋門・・・大石内蔵助邸宅の門。赤穂浪士を偲ぶ遺構。国指定の史跡。

近藤源八跡長屋門・・・大石邸長屋門の向かいにある。長屋門は江戸時代後期になって改築されたもの。赤穂市指定文化財。

大石邸庭園・・・内蔵助邸の庭園。

義士宝物殿・・・内蔵助所持の備前長船清光・康光の大小刀、采配、形見の呼子鳥笛、堀部安兵衛着用の鎖頭巾・鎖襦袢、肖像掛軸など内蔵助と赤穂浪士ゆかりの品を展示している。

花岳寺・・・加里屋にある曹洞宗の寺院。浅野家、永井家、森家の歴代の赤穂藩主の菩提寺。

赤穂市立歴史博物館・・・赤穂の塩、赤穂の城と城下町、赤穂義士、赤穂上水道の四つをテーマに、赤穂の歴史資料を展示している。赤穂浪士関連の資料も多い。

赤穂市立民俗資料館・・・1908年築の洋風建築の建物を利用した資料館。建物はかつて、日本最古の塩務局庁舎である旧大蔵省赤穂塩務局庁舎および塩倉庫、文書庫として使われていた。江戸から昭和までの生活用具や雑貨、祭事道具、美術品、工芸品、戦時中に使用された鉄兜などまで、市民から寄贈されたものを中心に、約8000あまりに及ぶ民俗資料を所蔵、展示している。

伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)・・・赤穂御崎温泉の海に面して鎮座する神社。航海安全のほか、縁結びの神として崇敬されている。

赤穂御崎温泉(赤穂温泉)・・・赤穂城から車で15分の赤穂御崎灯台の南側にある温泉。開湯は1969年。

赤穂市立田淵記念館(赤穂市立美術工芸館)・・・田淵家は、江戸時代初期頃より「川口屋」の屋号で塩田、塩問屋、大名貸などを営んできた家柄で、田淵家から赤穂市に寄贈された日本画、茶道具、書などの美術品、工芸品、古文書等を保存、展示している。

田淵氏庭園・・・赤穂藩主も訪れた庭園。国の名勝。11月下旬の2日間に一般公開されているほか、赤穂パークホテルのゲストへ春期(4月下旬から5月末)と秋期(10月下旬から12月初旬)に公開されている。

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